<article> 要素は HTML5 で導入されたセマンティック要素のひとつで、ページやサイトの文脈から切り離しても「それ単体で意味が成立する」コンテンツの塊を表します。W3C の仕様では「独立して配信・再利用が可能なコンテンツ」と定義されており、RSSフィードやソーシャルメディアへの共有など、単体で取り出して別の場所に置いても情報として完結することが判断の基準です。
HTML5 以前は <div id="article"> や <div class="post"> のようにクラス名で意味を付与するしかありませんでしたが、<article> によって意味そのものをマークアップに込めることができるようになりました。これにより検索エンジンはページ構造をより正確に把握でき、スクリーンリーダーはコンテンツの種類をユーザーに伝えることができます。
よくある誤解として「記事(article)だから文章コンテンツ専用」と思われることがありますが、EC サイトの商品カード、ユーザーレビュー、ツイートのような短い投稿も <article> の適切な用途です。「このコンテンツを RSS で配信したとして、それだけで意味が通じるか?」という問いかけが判断の良い指針になります。